「夏上々」は、終わらない。
陽ざしが差し込み、風が通り抜ける季節にだけ現れる一本――
それが「ちんぐ夏上々」。
吟醸酒のように軽やかで、するりと喉をすべるような飲み心地。
特別な香り系酵母から生み出された香りは、華やかだが決して浮つかない。
焼酎ビギナーに向けて設計されたこの一本。
若年層や女性に新しい扉を開かせる存在として静かに広がりを見せている。
焼き鳥、BBQ、野外フェス。
脂の香ばしさや煙の余韻と調和するように、透明感のある味がそこに寄り添う。
香りが立てば味が軽くなる、その定理に挑みながら、毎年少しずつ、最適解を探して製法と原料を調整している。
そのせめぎ合いが、この酒に奥行きを与える。
ありがたいことに、定番化を望む声も頂戴する。
それでも夏季限定を貫くのは、寒さの厳しい冬に仕込むからこそこの品質が保てることを、これまでの経験から知っているからだ。
近年は、東京・大阪をはじめ、全国各地の焼酎イベントでも好評を博している。
特に、女性主催のイベントでの人気が高まり、かつて“おじさんの酒”と呼ばれた焼酎は、「仲間と楽しむ酒」へと姿を変えつつある。
「ちんぐ夏上々」は、その変化を象徴するような存在だ。
ひと口で、焼酎の印象が変わる。
そのきっかけとなる。
そうして、この変化の波は終わらない。
日本の夏に寄り添いながら、海外、そして新しいスピリッツの世界へと波紋が広がっていく。
やがて、「ちんぐ」本来の焼酎へと誘う導線となる。
季節限定の軽やかさが、レギュラー商品の深みに手を伸ばす扉になるのだ。
夏という時間がくれる、ほんの短い魔法。
その一滴に、涼やかで力強い焼酎の未来が宿っている。
「夏上々」は、終わらない。
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