旨いお湯わりの作り方 / ちんぐ黒麹仕込み

酒と湯の交差点は、41℃。
温度を上げすぎず、香りをそっと開かせる。
それがこの酒「ちんぐ 黒麹仕込み」の、
難しさで、旨さだ。
──
まずは器を温める。
酒を注いだ瞬間に温度が落ちないように、
下ごしらえをするように、丁寧に。
湯と酒の割合は、6:4。
器の縁に沿わせるように、
ゆっくりと酒を滑らせる。
柔らかく注げば注ぐほど味はまろやかに、
乱暴に入れてしまえば、辛く乱暴な風味に変わる。
そして、一番大切なのは
湯を酒に重ねた“その瞬間”の温度。
41℃前後になるのが理想だ。
その温度が決まれば、
黒麹特有の香ばしさがふわりと立ち上り、
鼻腔をくすぐる“通の一杯”が完成する。
時間が経てば温度はゆっくり下がり、
味わいもまた静かに変化していく。
最も甘みが際立つ39〜41℃を保つために、
おでんや鍋と合わせて“温度を維持する”のも一興。
こだわればこだわるほど、酒は応えてくれる。
わずかな所作の違いで味わいが変わる、
そんな世界を探るのが好きな方へ。
冬の楽しみに、少しだけ手をかけて飲む一杯を。
手間こそ、旨さだ。

