「吟のさと」の田植え

青々とした初夏の田んぼ。
今年も、田植えが始まる。
酒米「吟のさと」。
3年目だからこそ、できることがある。
と、酒造りを共創してくれる農家は言う。
何もわからないまま、
初めて酒米を育てた、手探りの1年目。
米の性格が少しずつ見えはじめ、
その特徴に合わせて最善を尽くした2年目。
そして、3年目となる今年。
壱岐での米づくりを知り尽くした4人の農家が、
それぞれの田で得た結果を持ち寄り、相談し、
最善の方法を選び、実行していく。
米づくりもまた、酒づくりと同じように、
経験を重ね、人と人が知恵を持ち寄る仕事なのだ。
大切なのは、追肥のタイミング。
背が高くなりすぎて穂が倒れないように。
実がつきすぎて、一粒一粒が小さくならないように。
均一に。
できるだけ大きく。
たくさん。
それが、彼らの目指す理想のバトンだ。
「いい米を作らないと、美味しい酒ができない。」
蔵人に託される、その一粒一粒に、
農家たちが積み重ねてきた
3年分の経験が詰まっている。



